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事業案内

放射能検査

環境、食品、廃棄物などの放射能検査のご相談を承ります。

東京電力福島第一原子力発電所での事故により、地域住民の皆様の健康不安のみならず、環境、食品等の放射能汚染が問題となっています。また、国内で製造した製品を輸出する際に、製品に対して「非汚染証明」が求められるケースも報告されています。
このようなことから、株式会社環境総合リサーチは、社内の第1種放射線取扱主任者監修のもと放射能検査を実施しています。お客様からの放射能汚染についてのご相談をお待ちしております。

  • 食品/飲料水などの検査
検査の範囲
  精密分析
(核種同定、定量)
参考(暫定値など)
水質 海域など 【水浴場の放射性物質に関する指針について】
134Cs及び137Csの合計:10Bq/L
地下水
プール
河川、
底質
食品
(加工食品
含む)
飲料水

【食品の放射性物質に係る基準値】
放射性セシウム(134Cs、137Cs)について
  ・飲料水(飲用茶含む):10Bq/kg
  ・牛乳(加工乳、乳飲料含む):50Bq/kg
  ・乳幼児用食品:50Bq/kg
  ・一般食品:100Bq/kg

乾燥食品のうち水戻しの必要な食品は、乾燥状態と水戻し状態と両方の検査が必要です。
詳細については厚生労働省ホームページをご覧ください。
https://www.mhlw.go.jp/shinsai_jouhou/shokuhin-detailed.html

【放射性核種に係る日本、各国及びコーデックスの指標値】
http://www.maff.go.jp/j/export/e_info/
hukushima_kakukokukensa.html

牛乳
乳幼児用食品
一般食品

ただし水産物は
分析できません
その他 生薬等 【漢方生薬製剤原料生薬の放射性物質の検査に係る適切な方法について】
・最終製品(調剤用医薬品として出荷する場合も含む)あるいは中間製品(他の製造業者へ出荷する原薬を含む):131I、134Cs及び137Cs において各々20Bq/kg 以下
きのこ原木
及びほだ木

菌床用培地
及び菌床
【『きのこ原木及び菌床用培地の当面の指標値の設定について』の一部改正について】
当面の指標値(放射性セシウムの濃度の最大値)
・きのこ原木及びほだ木:50Bq/kg(乾重量)
・菌床用培地及び菌床:200Bq/kg(乾重量)
薪・木炭 【調理加熱用の薪及び木炭の当面の指標値の設定について】
当面の指標値(放射性セシウムの濃度の最大値)
・薪:40Bq/kg(乾重量)
・木炭:280Bq/kg
粗飼料 【飼料中の放射性セシウムの暫定許容値】
・牛及び馬用:100Bq/kg(粗飼料は水分8割ベース、その他は製品重量)
・豚用:80Bq/kg(製品重量、粗飼料は水分8割ベース)
・家きん用:160Bq/kg(製品重量、粗飼料は水分8割ベース)
・養殖魚用:40Bq/kg(製品重量)
肥料
土壌改良資材
培土
【放射性セシウムを含む肥料・土壌改良資材・培土及び飼料の暫定許容値】
・肥料:400 Bq/kg(製品重量)
・土壌改良資材:400 Bq/kg(製品重量)
・培土:400 Bq/kg(製品重量)
・家畜用敷料:400 Bq/kg(製品重量)
廃棄物/
リサイク
ル(汚泥
/スラグ
等)
【放射性物質が検出された上下水処理等副次産物の当面の取扱い】
・10万Bq/kg超:県内の遮へいできる施設で保管
・10万Bq/kg以下:濃度ごとに敷地境界から一定の距離をとり、管理型処分場に仮置き
・8千Bq/kg以下:(跡地を居住等に用途に供しない場合)管理型処分場に埋立処分
・クリアランスレベル以下(セシウムの合計100Bq/kg以下):他の原材料との混合・希釈等を考慮し、市場に流通する前にクリアランスレベル以下になるものは利用可能
セメント
原料
【脱水汚泥などのクリアランスレベル】
受け入れる脱水汚泥等の放射能濃度の管理や他の原材料との混合・希釈すること等により、クリアランスレベル(134Csと137Csの合計が100Bq/kg)以下であること
砕石及び砂利
(砂及び真砂土
を含む)
【砕石及び砂利の出荷基準の検討について】
・当面の間、福島県内の浜通り及び中通りの地域にある採石場及び砂利採取場を対象とする:放射性セシウム平均濃度(134Cs及び137Csの合計値)が100Bq/kg以下であれば出荷可能
測定機器 Ge半導体検出器  

※Nalシンチレーションサーベイメーターによる分析は別途お問い合わせください。

検査費用

お問合せください。

検査納期

詳しくはご相談ください。特にご希望がない場合の標準納期は1週間程度です。

放射線に関するキーワード

放射性物質
原子力発電所ではウラン燃料の核分裂反応で生じ、原子が壊れて別の原子になりながら放射線を出します。放射線を出す能力(放射能)の強さを表す単位が「ベクレル(Bq)」です。放射線が人体に与える影響の度合いは、放射線量の単位「シーベルト(Sv)」で表します。一般の人が浴びる放射線量の上限はX線検査など医療用や宇宙などから出る放射線を除いて年間1ミリシーベルトと定められています。
放射線の種類と透過能力
主な放射線の種類として、アルファ(α)線、ベータ(β)線、ガンマ(γ)線、中性子線などがあります。
アルファ線は紙1枚程度で遮蔽できます。ベータ線は厚さ数mmのアルミニウム板で防ぐことができます。ガンマ線は透過力が強く、コンクリートであれば50cm、鉛であっても10cmの厚みが必要です。中性子線は最も透過力が強く、水やコンクリートの厚い壁に含まれる水素原子によってはじめて遮断できます。

画像:放射線の種類と透過能力

半減期
放射性元素が崩壊して、その原子の個数が半分に減少するまでの時間のことです。または、放射線の強さが半分に減るまでの時間です。今回の福島第一原子力発電所では、ヨウ素131とセシウム137が問題となってますが、それぞれの半減期は、8日、30年です。セシウムは半減期が長いため長期的な汚染が懸念されています。
放射線の測定方法
放射線と物質が相互作用を起こした結果起こる物理的、化学的反応を利用して、間接的に放射線を測定します。気体や固体の電離、励起や写真作用を利用したものがありますが、放射線を効率的に測定できるオールマイティなものは存在しません。したがって、放射線測定の基本原理を知ったうえで、あらかじめ測定したい放射線の種類や測定目的を考慮し、測定器を選択する必要があります。
当社では「緊急時における食品の放射能測定マニュアル(厚生労働省 平成14年3月)」にて指定されている「ゲルマニウム半導体検出器」を使用して測定します。

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